豪×烈編
- 烈はいつものように、机に向かって宿題に取り組んでいた。烈は、学校から帰ってきたら、とりあえず、宿題することにしている。両親は、この姿を見て、豪に烈の爪の垢を飲ましたいと普段から思っているぐらいである。
- 「烈兄貴、入っていいか」
- と、言うと同時に入ってくる豪。烈は、いつもの事と思いつつ、そのまま机に向かい、鉛筆を走らせていた。豪は、とっとと、烈の部屋のベットに腰掛けた。ただ、普段と違い、豪が機関銃のようにしゃべらないので不思議に思い、烈は豪の方を振り向いた。
- 「どうしたんだ、豪?」
- 豪は、いつも、違い、ちょっと、戸惑ったような顔色で、烈を見つめている。こいつ、とんでもない病気にでもなったのかと、烈は豪の方に歩いていき、豪の隣に座った。ただ、宿題の続きをどこからかチェックずみのあたり、さすが、烈である。
- 「あのさぁ、烈兄貴……俺……クラスの○○から聞いたんだけど………チンチンこすったら大きくなって気持ちいいんだって。オナニーって言うんだって、烈兄貴知ってた?。」
- 突然そんな事を言われて烈は動揺したが、極力表に出さない様にして、 落ち着いた口調を保とうと努めて豪に答えた。
- 「……も、もちろん知ってるけど……何でそんな事聞くんだ?。」
- 「オナニーって自分でやるもんなんだけど………人にやってもらったらもっと気持ちいいんだって、だから烈兄貴にしてあげようと思って………兄貴は自分ではした事あるんだろ?。」
- 実は烈は自分でした事はあるのだが、絶頂に達する前の何とも妙な感覚が我慢出来ず、達する前にやめてしまったので、未だに絶頂感は体験していないのであった。
- 「い、いいよ……そんな事……。」
- と、言う間もなく豪は烈のズボンに手をかけようとする。
- 「ち、ちょっと待て豪、俺は別にしてもらわなくても……。」
- 「俺とじゃ嫌か?。」
- と豪に言われてじっと見つめられると、烈は抵抗するのをやめて豪のなすがままになってしまった。
- 豪は再び烈のズボンに手をかけると、烈は脱がせやすい様に立ち上がった。豪は烈の半ズボンとパンツを一気に下げる、豪の目の前に現れた烈のそれは、まだ子供らしい小さな物だったが、豪に握られてしごかれると、第二次成長にさしかかりつつあるそれは、段々と大きくなっていった。
- 「(こう握って、動かせばいいんだよな)」
- と心でつぶやきながら豪は手を動かし始めた。
- 烈は、オナニーは初めてではないのだが、他人にやってもらっているので何とも変な気持ちだった。そうしているうちに、段々気持ち良くなってきて、あの登りつめる様な感覚が迫って来た。前にした時は我慢できなくなって、ここでやめてしまったのだが、今は弟にされているので、自分ではどうする事も出来ない。
- 豪がふと顔を上げて烈の顔を見たら、何だか辛そうな表情に見えたので、
- 「烈兄貴、辛いのか?、もうやめようか?」
- と言って手を止めようとしたら、烈は、
- 「ああっ、やめないで、もっと……」
- と言うので豪は手をゆるめずに続けた。豪の手の動きに合わせる様に烈の口からは小さくあえぎ声が漏れていた。そしてどちらからともなく手の動きとあえぎ声が早くなっていって、烈の声が止まった瞬間、烈は絶頂に達して豪の手と顔面に一気に発射した。
- 初めての絶頂感に、烈は一瞬頭の中が真っ白になり、恍惚とした表情でその場にへたり込んだ。
- 「すげ〜、これが精液なのかぁ」
- と、豪は手にかかった精液をまじまじと見ている。ふと烈を見ると、目がトロンとしていて、視点が定まっていない様だ。
- 「気持ち良かった?」
- と聞くと、烈は
- 「…………ああ……」
- と、心ここにあらずといった返事を返すだけだった。しばらくして我に返った烈は、豪の顔にかかっている物が自分が出した精液だと気づき慌てて、
- 「ご、ごめん、豪、顔に……」
- と言いながらハンカチを取り出して豪の顔を拭いたが、髪の毛や服にも付いていて、拭いただけでは取れそうもない。
- 「いいよ、風呂で洗ってくるから。」
- と言って豪は部屋を出ていった。
- 豪は顔を洗って、服を着替えながら、
- 「(……烈兄貴、気持ちよさそうだったな〜、……そ〜だ、こんどはJにもやってやろう)」
- と思いつき、早速行動に移すのであった。
(つづく)